眼の疾患には様々な症状が存在します。
これまでは緑内障や網膜症・加齢黄斑変性症などの比較的病状が重い、失明に関する病気を調べてきましたが、もっと身近な症状についても見ていきたいと思います。
目次
季節性アレルギー性結膜炎とは
アレルギー性結膜炎には、特定の時期に「かゆみ」や「充血」などの症状が診られる『季節性アレルギー性結膜炎』と、季節に関係なく症状が現れる『通年性アレルギー性結膜炎』があります。
この回ではある一定の時期に症状がみられる『季節性アレルギー性結膜炎』について調べてみたいと思います。
↓通年性アレルギー性結膜炎に関する記事はこちら↓
主な要因は花粉
季節性アレルギーの一番代表的なものは、なんといっても『花粉症』ではないでしょうか。
一般的に花粉症は春のスギヒノキが有名ですが、それ以外の季節もありますね。
夏にはイネ科の植物、秋にはよもぎやブタクサが原因となります。
花粉症のように、毎年同じ季節に限って症状が目に出るのが季節性アレルギー結膜炎です。
免疫不調がアレルギーの問題
これはアレルギー原因物質アレルゲンが、免疫細胞と反応してしまうことにより起こる症状です。
鼻水、鼻詰まりを伴ってかゆみや充血が多くみられます。
アレルギー症状を発症するアレルギー性結膜炎の方は、全国の5人に1人といわれています。
どの花粉に対してアレルギーを持っているかを確認すると、どの時期に対策をとれば良いかがわかるので、病院でアレルギー検査を行うこともおススメします。
黄砂に注意
春先に話題となる黄砂は、東アジアの砂漠域や黄土地帯からの強風により吹き上げられた多量の砂塵です。
黄砂にはさまざまな菌や微生物の死骸、花粉などが付着しており、アレルギー性結膜炎を悪化させる原因の一つとして注意しなければなりません。
発症する人、そうでない人
ところで気になりませんか?
なぜアレルギーが発症する人と、アレルゲン物質と呼ばれるものの近くにいても発症しない人がいるのかを。
これは体の中の『マクロファージ』という白血球の機能が劣ると、反応しなくても良い物質に対して免疫細胞群が攻撃を仕掛けることに起因します。
いわゆる『自己免疫疾患』と言われるもので、肌だとアトピー、気管だとぜんそくにあたります。
この悪い体内の仕組みを改善しなければ、アレルギーは一生続く病気となります。
自己免疫疾患の記事はこちらを参考にしてください。
ここからは、アレルギー性結膜炎の治療方法をみていきましょう。
❷アレルギー性結膜炎の治療法
点眼薬による治療
花粉などによる季節性アレルギー性結膜炎の治療には点眼薬を用います。
メディエーター遊離抑制薬
マスト細胞からアレルギー症状を起こす物質が出ないようにします。
ヒスタミンH₁受容体拮抗薬
アレルギー症状を起こすヒスタミンが血管や神経にある受容体にくっつかないようにブロックし、目のかゆみや充血などの症状が出ないようにします。
ステロイド薬
上記の点眼薬で効果がみられない時や重症例で使用します。
副作用がみられることがあるので、必ず専門医の指示に従いましょう。
また使用期間中は定期的に眼科を受診することをおすすめします。
なぜ目はかゆくなる?
目に入り込んだ花粉を異物カッコアレルゲンとして免疫細胞が認識し、過剰反応を起こすからです。
まず初めて花粉を感じたときに感作という花粉症の前駆段階が起こります。この時は特に変化はありません。しかしその後に花粉を異物として認識する抗体「IgE抗体」がリンパ球で多く作られます。こうなると花粉でアレルギーが出るのに万全の状態になります。
再度花粉が入り込むと、アレルギー症状を起こす物質が過剰に放出されます。
この作用が血管や神経に現れることで、かゆみや充血などの症状が現れます。
目がかゆくなったら
- 氷水で冷やしたタオルで冷やす
- 人工涙液などで花粉を洗い流す
- 水道水での洗眼は避ける
日常生活での注意点
予防するためには花粉との接触を避けることが重要です。
一般的な症状は目鼻にでますが、頭がボーっとしたり、口が渇いたり、全身にだるさを感じたりします。
特に喘息やアトピー性皮膚炎などの自己免疫疾患がある場合には、症状が悪化しないよう注意が必要です。
外出時
- 帽子、ゴーグル型メガネ、マスク着用
- 衣服に花粉が付着しないよう注意
- 衣服は素材を選び、花粉が付着しづらいものを選ぶ
屋内
- 花粉が入らないよう窓戸は解放し過ぎない
- 空気清浄機、掃除機を活用する
- 布団や洗濯物は屋内で、乾燥機を利用する
日常生活
- 目に症状が出る場合は、コンタクトを避け、メガネを使う
- 運動は極力屋内施設で行う
- バランスの良い食生活
- 規則正しい生活と十分な睡眠
サプリメントという考え方
予防したいけどどうすれば?
いかがでしたか?
季節性アレルギー性結膜炎という病気は、花粉や異物によって起こりやすい病気です。
いつ何時あなたがなってしまうかもしれません。
かゆみや充血などの症状が出たら、眼科を受診し適切な処置をしてもらいましょう。
こういったアレルギー症状は、自分がどのような原因物質と反応するかによって変わってきます。
なのでどういった花粉や異物に反応するかは、症状が出た後でなければ分からないものです。
『でも何か事前にできることがあればやってみたいと思いませんか?』
LPSとは
私は栄養成分の分析研究をしていますが、その中でも最近はLPSとい天然成分が注目されています。
詳しくは別記事で紹介しますが、この栄養成分を毎日基準量のむだけて、アレルギー結膜炎を含めたアレルギー症状を抑制することに有益であると認められています。
LPSは自然免疫グループのマクロファージを活性化させる唯一の天然成分で、開発者の杣源一郎先生も多くのメディアで取り上げられています。
日本でも一部企業がLPSを取り扱っているので、自己免疫疾患アレルギーを抑制するLPSを試してみるのも良いかと思います。
下記は私もよく知る商品【ハイパーLPS500】には今注目の新成分LPSが含まれています。
参考までですが、予防として摂取するならこういった製品が良いかと思います。
アレルギー結膜炎は季節だけではありません。年中起こる通年性もあります。
こちらの記事も参考にしてみてください。