グルメ記事でもお伝えしている通り、ついこの前までは北海道(北見・帯広)を周遊してきましたが、今週は南の果ての鹿児島にてセミナーを敢行します。
初日は2月12日の振り替え休日に現場があります。
なので今回は前日の11日に鹿児島市内をゆっくり観光することにしました。
九州新幹線で鹿児島まで行くことも可能ですが、ANAのホテル込み往復パックを使用すると2泊3日で37,000円ととてもリーズナブルだったので、そのプランを利用してみました。
伊丹空港発のANA543便鹿児島行きに搭乗したのはAM9:25。
一気に上空に駆け上がると眼下には大阪湾に浮かぶ六甲アイランドが広がっています。
フライト時間は75分、着陸した鹿児島空港には天然温泉の足湯がお出迎えしてくれます。
市内に向けては②番のバスターミナルへ直行しましょう!
市内ノンストップ便は10分間隔で運行しているので、バスの時間に焦ることなく空港でのんびりすることが出来ます。
およそ60分ほどで鹿児島中央駅に到着します。
市内は市電や市バス路線が縦横無尽に張り巡らされているので、交通の便はとても良い所です。
しかし毎度毎度切符を買うのももったいないので、本日は市電・市バスが乗り放題の『カゴシマシティビュー一日乗車券(大人600円)』を利用することにしました。
購入は市電や市バス内でもできるとWEBサイトには書いてありましたが、走行中の乗り物でこのような乗車券を購入すると他のお客様に迷惑が掛かるので、可能であれば鹿児島中央駅2階の総合観光案内所で入手するのが無難だと思います。
鹿児島市観光サイト よかとこ かごんまナビ/カゴシマシティビュー
使用方法ですが、この乗車券はスクラッチ方式になっているので使用する日付をこすって降車時に運転手さんに見せるようにしてください。
注意事項は市バス以外にも鹿児島市内を走る「私」バスが走っているので、使用できるバスであるかどうかはしっかりと確認してから乗ってくださいねー。
まずは市電にて天文館通りを目指します。
天文館通りは南九州最大の繁華街で飲食店が多く存在します。
この時間は明るいので目立ちませんが、夜になると呑み屋さんがひしめき合う地区なので、夜の飲食店を探検するなら天文館近くに宿泊先を取るのが便利ですね。
とりあえず天文館通りに着いたのがお昼時だったので、地元名物の黒豚のトンカツを頂くことに。
本日は変わり種メニューに特徴のある『とんかつ一頭揚げ 亀かわ』さんにお邪魔しました。
このお店の詳細はこちらのページに記してあるので、絶品とんかつの内容を知りたい方はこちらをどうぞ↓↓↓↓
各部位が全部味わえる!天文館の【とんかつ亀かわ】で一頭揚げ定食を食べてきた
天文館で食事を終えて、さあこれから西郷どんのゆかりの地を順に巡っていきたいと思います。
バス停№④天文館から乗車します。
わずか5分で到着する場所ですがせっかくだからバスに乗ります。
降車するのはバス停№⑤西郷銅像前です。
写真などでよく見る西郷どんの銅像が交差点の目の前に直立しています。
現在は大河ドラマで人気が再来している西郷どんですが基本的情報を申しますと1827年12月7日、鹿児島城下の下加治屋町(鹿児島中央駅近く)で生まれ、薩摩藩士、軍人、政治家として幕末・明治維新で活躍した志士の一人です。
西郷どんが愛される理由の一つとして、人間性があげられます。
座右の銘としていた「敬天愛人」は、「天は我にも人にも平等に与えてくれている。天は人の道のことであり、天を敬うということは自分にも他人にも平等であるということであるから、自分を愛するという心をもって、他人を愛しなさい」という意。
他人のために尽くす姿がドラマの中にも多く描かれている西郷どん、明治維新より150年経つ今も語り継がれるにはしっかりとした想いがあったからに違いありませんね。
ちなみにですがこの交差点付近には幕末志士の銅像が多く立っています。
わずか35歳で亡くなった薩摩の俊才小松帯刀。
また近くの照国神社内には現在渡辺謙演じる島津氏第28代当主、薩摩藩第11代藩主島津斉彬公も祀られていました。
写真撮影をするのも束の間で、次のバスの時間がやってきます。
カゴシマシティビューは約30分の運転間隔なので、この時間内にバス停に戻ってくるとスムーズに回ることが出来ます。
次はメイン処の仙巌園方面に行きます。
途中薩摩義士碑前や城山、西郷洞窟前を通過します。
下車すると時間に余裕がなくなるのでこの辺りはバスの車窓からの眺めを楽しみます。
こちらが西郷洞窟。
西郷隆盛が最後の5日間を過ごしたといわれる場所です。
また石垣に残る小さな穴は、西南戦争時の銃弾の跡だそうで当時の戦火を現代にも残す遺物として存在していました。
山沿いを走りトンネルを抜けるとしないから約40分ほどで仙巌園に到着しました。
「殿様が愛した鹿児島一の絶景」と称される仙巌園は桜島を築山に錦江湾を池に見立てるという、他に類を見ない雄大な景観を誇る大名庭園で万治元(1658)年に造られた島津家の別邸です。
では入園したいと思います。
入り口の券売所でチケットを購入します。
仙巌園・尚古集成館への入館は1,000円、それに御殿(島津家別邸)観覧はプラス300円の1,300円をお支払いください。
私は御殿に入らない1,000円の拝観券を購入しました。
まず入園すると仙巌園の概要が記された石碑があります。
当時の薩摩藩は諸外国の動きを常に意識していました。
19世紀になると西洋諸国がこぞってアジアに進出。
第28代島津斉彬は軍備を近代化し、産業を興して国力を高めようとして集成館事業に着手したそうです。
この仙巌園には旧集成館機械工場や反射炉跡など、日本国近代化の出発店となった遺産群が残っています。
歴史事情に触れた後はその遺産群の見物に向かいます。
まずはこの庭園内の遺産として有名な『反射炉跡』です。
日本初の洋式工場群である『集成館』で最初に築かれたのが、鉄製の大砲鋳造に必要な反射炉でした。
嘉永5年に1号炉の建設が始まりましたが、耐火レンガが崩れるなどして失敗。
続いて建設された2号炉は安政4(1857)年に完成し、鉄製砲の鋳造に成功しました。
そして反射炉の周囲に溶鉱炉やガラス工場など様々な工場が整備されました。
斉彬が築いた集成館は文久3(1863)年の薩英戦争でイギリス艦隊の攻撃を受けて焼失しその後に再建されましたが、それも明治10(1877)年に大半が焼失。今は反射炉2号炉の基礎部分がこのように遺り、世界遺産『明治日本の産業革命遺産』の構成遺産となっています。
大河ドラマでは渡辺謙演じる島津斉彬公が、この場所を想定して大砲づくりを行っていましたね。
横から見たり上から眺めたりすると、テレビで見て想像していたよりも大きな存在であることが分かります。
現存するのは反射炉跡のみで、それをミニサイズで再現したのがこちらの模型です。
大河ドラマブームもあり多くの方がこの地を訪れていましたが。
そして今から向かう先が仙巌園内でも絶景が見えるポイントです。
そちらはまた次の記事でご案内いたします。