今週のセミナーは最終日が高山なので、この地から大阪まで帰ろうと思います。
半年前大阪から高山へ来た時は『ワイドビューひだ25号』に乗ってきたので、今回はその列車の復路便を利用してみました。
前回記事にも記しましたが、ワイドビューひだは列車のほとんどが名古屋‐飛騨方面を走行しています。
ただしその中で1日1便のみ大阪発着の列車が存在します。
その唯一の大阪発便が『ワイドビューひだ25号』です。
大阪駅を8:02に出発する25号は岐阜駅で名古屋から来るワイドビューひだ5号と連結され、一路飛騨地方への主要アクセスが完成されます。
一般的には新大阪から名古屋へ新幹線で向かい、名古屋からワイドビューひだで高山に向かうのがセオリーですが、電車好きには堪らない移動方法なのでこのようなルートをとってみました。
今回はその逆ツアーです。
そしてやはり楽しみなのが岐阜駅での連結解除のシーンです。
入場券を買ってそれだけを見るためにホームに上がるのではない、あくまでも列車移動の過程の中に含まれる連結解除を見る、欲を言うとそんな愉しみ方が私の中では大切なことなのです(^◇^)
では始発の高山駅からスタートしちゃいましょう!
電光掲示板には15:38発の名古屋行16号と大阪行36号が一列に表示されています。
早速みどりの窓口横の自動券売機で特急券&乗車券を購入しホームに降り立ちます。
ちなみに最も空いている指定席が4号車だったので私は4号3-D席を指定しました。
発車時刻までまだ10分ほどあるので、停車中に外観を撮っておきましょう。
こちらが大阪行の先頭車両です。
岐阜駅まではこの車両が名古屋行を含む10両全てをけん引します。
こちらが大阪行と名古屋行が切り離される連結部分です。
1号車から4号車までの前4両が大阪行、5号車から10号車までの後ろ6両が名古屋行の編成です。
自由席は大阪行1号車、名古屋行5号車となっています。
こちらが最後尾の10両目です。
岐阜駅で連結解除した後は東海道線を東南方向に進行するため、こちらの10両目が先頭車両になります。
なので名古屋行の乗客は岐阜から名古屋へ向かう25分間、今までとは反対の背中方向に進路を取ることになります。
ホームでの撮影タイムも終えたので、乗り遅れないように車内に入っていましょう。
使用されているキハ85系は通路と座席に段差があるので、利用通行される場合は注意が必要ですね。
指定した座席に着席しました。
電車に乗ったらすぐ寝てしまう方はあまり気になれないかもしれませんが、やっぱ車窓からの風景を楽しむのも乗り鉄の基本ですね。
高山線は乗鞍岳から転じる清流飛騨川の渓谷を走行するので、水面に写る岩肌や中部電力のダムを横目にダイナミックな展望を楽しむことが出来ます。
進行方向どちら側に座っても渓谷風景は見学できますが、本日の私は左側に座ることを選びました。
大阪へ向かうこの時間は夕刻な当たるので西日がぎらぎらと照りつけます。
という訳でまぶしくない左窓側のⅮ席を座ることに。
あともうひとつ席を選ぶのに前後を選ぶ番号も重要なポイントになります。
新幹線のように個別に窓が設けられている車両はあまり気にすることはないですが、こういった特急車両は窓が2席で1枚と大きめのサイズが採用されています。
だから窓の前半分に座るとちょうど斜め前の見たい景色が柱に隠れて見えなくなってしまいます。
なので窓の後半分側の席をチョイスするのが賢明かと思います。
ちなみに上りの大阪名古屋行は奇数番号が後ろ側になります。
もちろん下りの高山行は偶数番号が後ろになるので、乗車前には前後左右をしっかり確認してからチケットを購入しましょうね。
※注 ワイドビューひだは車両の編成数により使用される車体が異なるため、必ず上記通りの席順になるとは限りません。ご注意ください(^^♪
さあ定刻の15:38になったので、ワイドビューひだ16号36号名古屋大阪行が高山駅のホームから出発していきました。
最も空いている席が4号車だったので選んでみましたが、この出発段階でこの車両に乗っているのは私一人だけです。ちょっと得した気分を胸にしながら南下し次の岐阜萩原駅を目指します。
のどかな車窓から見える山々の景色は雄大ですね。
16:13飛騨萩原駅到着、16:14同駅出発
高山市と下呂市が管轄する中部電力のダムは10カ所存在します。
走行しながらなので名称は分かりませんが、いくつものダムを経てワイドビューひだは下呂温泉郷に差し掛かってきました。
16:22下呂駅到着、16:24同駅出発
こちらは県内屈指の温泉街であるため乗降客も多く停車時間が2分と設定されています。
その間にホームに降りて、駅名表示看板や車両の撮影に余念がありません。
温水プールやジムも備える有名な下呂温泉水明館を左手に観ながら下呂駅を後にしました。
このあたりからは川幅も広くなり狭くなったりで、ごつごつとした岩場の間を川水が流れていきます。
17:16美濃太田駅到着、17:17同駅出発
次に見えるのはドイツのライン川に似ていることから『日本ライン』と呼ばれる木曽川です。
清流はこの付近から木曽川と合流するので、飛騨川に別れを告げて次の岐阜駅を目指します。
鵜沼駅走行中に見えた景色。
左側には名鉄の新鵜沼駅があるので退避している名鉄の特急車両を目にすることが出来ました。
そして定刻通り17:36に岐阜駅に到着します。
ここではメインイベントの車両切り離し作業が行われます。
岐阜駅ホームでスタンバイしてるJR東海の担当者が、慣れた手つきで作業を行っていました。
それをムービーで撮る私と、それ以外にも4~5ほどの鉄道ファンがシャッターをたくさん切っていました。
右が大阪行最後尾の4号車。
左が名古屋行最後尾の5号車。
この時間で名古屋行とはお別れになります。
4号車から見たワイドビュー16号の最後尾です。
16号は定刻通り17:41にスイッチバック方式で終着名古屋へ走っていきました。
36号も定刻通り17:43に夕日に向かって進路をとり、岐阜駅を背にして走り出しました。
さてここからまだまだ長い道のりが続きます。
正直名古屋へ向かって新幹線に乗り換えた方が早いというのは分かっているのですが、たまの特急列車の旅を楽しむというのも乙な方法なので、このまま終着の大阪駅まで乗車させていただきます。
ちなみにのちなみにですが、ここまで4号車に陣取った乗客はまだ私しかいません。
常識的に考えて岐阜駅から大阪に行くのにこのルートを選ぶ人はほとんどいないと思うので、かなりの確率で貸し切り決定の予感がしてまいりました。
「7回裏終了でいまだランナー1人も出していません!」そんな完全試合を見つめる観客の気分に似たものを感じていました(笑)
17:53大垣駅到着 17:54同駅出発
そういえば大垣は今週の16日月曜日にセミナーを行った場所です。
大垣城を散歩した記事を投稿しましたが、それから1週間を終えぐるっと回ってまた大垣を通過するとは(トホト・・・)。
まあこの仕事好きでやっているので何も問題ないですが、移動が嫌いな方には超辛いことかもしれませんね。
もうこうなったら私しか乗ってないので、右も左も関係なく写真を撮ってみましょう。
大垣駅を過ぎると古戦場で有名な関ケ原付近を通過します。
大垣城の歴史探訪で学んだことを思い出しながら、敗れた西軍の総大将石田三成が敗走した伊吹山方面を望んでみました。
18:22米原駅到着 18:23同駅出発
この駅はJR東海と西日本の管轄が変わる駅なので、運転主&車掌が交代します。
ずっと2人きりだった東海の車掌さんにお別れを告げ、地元西日本の車掌さんに残りの旅を託します。
19:01草津駅到着 19:02同駅出発
19:17京都駅到着 19:18同駅出発
ここまで来るともう家は目の前のようなものです。
もう一度切符を眺めますが、これだけ貸し切りが続くと特急料金2割増しぐらいでも良い気分になってきました。
新大阪駅を経て19:50終着の大阪駅に到着しました。
4時間12分の電車の旅、やっとゴールです。
新幹線利用なら東京を越えて仙台まで行ってしまう所要時間ですが、ゆっくり車窓を楽しむ旅もなかなかいいもんですね(^◇^)
乗り疲れたのできょうは早く帰って寝るとします。
また来週は札幌出張が待っているので、鉄道利用も想定されています。
当面の予定では石狩から小樽まで鉄道移動が決定しているので、またそういった乗り鉄の記事も追加していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました( ^^) _U~~
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