レビュー

Amazonや楽天で激安に売られている『クリスタルガイザー』って大丈夫?もしかして体に悪い?

Amazonや楽天などの通販サイトでは『クリスタルガイザー』が激安価格で販売されています。

たとえば以下のショップでは1本あたり約40円で販売されているので、一般的なスーパーで売られている価格よりもはるかに安い価格になります。

⇒楽天24 ドリンク館
クリスタルガイザー 水(500ml*48本入)【2shdrk】【クリスタルガイザー(Crystal Geyser)】

では、どうしてAmazonや楽天ではこんなにも安く販売することができるのでしょうか?

それは一般的にスーパーやコンビニなどで販売されている『クリスタルガイザー(CRYSTAL GEYSER) 』は大塚食品が輸入している正規品なのに対して、激安サイトで売られているものは並行輸入品だからです。

もちろん並行輸入品でも中身が同じであれば全く問題ないのかもしれませんが、一部水源が違う並行輸入品もあるので注意が必要です。また並行輸入品の中には「ヒ素」が検出されたものもあり、これが原因でクリスタルガイザーは体に悪いという噂も出ています。

なので激安価格で安く買うのは良いことですが、せめてその違いを知っておくことはとても重要なことだと思います。

ということで今回はド定番のミネラルウォーターである『クリスタルガイザー』の正規品と輸入品の違いや、体に悪いのか悪くないのかという安全性について書いていきたいと思います。

クリスタルガイザーとは

まず正規品と並行輸入品を書く前に簡単にクリスタルガイザーの説明をすると、クリスタルガイザーはアメリカのカリフォルニアにあるクリスタルガイザーウォーター社が販売している飲料水の商標になります。

その中でもとくに有名な商品が、スーパーやコンビニなんかでよく目にするミネラルウォーターです。

普段、僕らは『クリスタルガイザー』と呼んでいますが、これは略称で正式名称は『クリスタルガイザーアルパインスプリングウォーター』になります。

ちょっと長い名前になりますが、直訳するとCRYSTAL(結晶)、 GEYSER(間欠泉)、ALPINE(高い山) SPRING(泉)という意味になります。

あと、よく間違えて 「クリスタルイザー」と言う方がいますが、正解は「クリスタルイザー」になるので注意してください。

僕も最近まで「クリスタルカイザー」と呼んでいましたから、、、(汗)

クリスタルガイザーの正規品はどこが販売してる?

クリスタルガイザーを正規輸入している販売店は日本に1つしかありません。それは大塚ホールディングスの傘下である大塚食品です。

大塚食品はボンカレーや炭酸飲料のマッチなどを販売している会社で、グループ会社にはポカリスエットやソイジョイで有名な大塚製薬や、チオビタドリンクやソフマックで有名な大鵬薬品があります。

誰もが知っている大手企業なのは言うまでもありませんが、大塚食品はアメリカのクリスタルガイザーが湧き出る水源地にボトリング工場を建設していて、オゾン殺菌や最新技術によるボトリング工程で、カビや菌が発生しないよう徹底的に品質管理をしています。

なので輸入品にはなりますが、日本の水のように安全性が確保されているので安心感があります。さすがは正規品といったところでしょう。

一方、並行輸入品は大塚食品を通さずに、現地アメリカの販売店やその他の国かの販売店から輸入したものになります。

海外の販売店の中には粗悪品を扱うところや、中身をすり替えているところも無きにしも非ずなので、できれば日本で輸入販売しているショップは名の通った企業から買いたいところですね。

以下のショップは並行輸入品を販売しているショップの中でも有名店なので、安心してクリスタルガイザーを購入することができます。

⇒楽天24 ドリンク館
クリスタルガイザー 水(500ml*48本入)【2shdrk】【クリスタルガイザー(Crystal Geyser)】

クリスタルガイザーの正規品と並行輸入品では水源地が違う

クリスタルガイザーの正規品は大塚食品が徹底的に品質管理しているということはわかりましたが、それ以外に違いはあるのでしょうか?

結論からいうと違いはあります。

では、何が違うのかというと、ビックリしますが正規品と並行輸入品では中に入っている水が違います。もちろん全ての並行輸入品の中身が違うというわけではありませんが、一部のものは水源地が違う場所になります。

具体的に水源地がどこかというと、

  • 正規品はシャスタ水源
  • 並行輸入品はオランチャ水源

になります。

シャスタ水源

正規品で使われるシャスタ水源はアメリカの西海岸にあるカスケード山脈に属する標高4300mを越えるマウント・シャスタ(シャスタ山)から湧き出た水になります。

マウント・シャスタはネイティブ・アメリカンの聖地聖なる山として崇められてきたこともあり、水のパワースポットにもなっている場所です。そこに大塚食品が建設したボトリング工場があり、そこから正規品のクリスタルガイザーは輸入されています。

大塚食品が輸入販売している正規品は、このシャスタ水源の物のみになります。

一部並行輸入品でもシャスタ水源のクリスタルガイザーもありますが、ボトリングしているのは大塚食品ではなくアメリカの別会社になります。

もちろんアメリカの基準は決して衛生面で悪いということではないですが、食品衛生に厳しい日本基準の方が個人的には安心だと思っています。

オランチャ水源

一方、オランチャ水源はカリフォルニアのシエラネバダ山脈に属する標高3698mのオランチャピークから湧き出た水になります。

そしてその湧き水をアメリカのクリスタルガイザーウォーター社の関連会社であるCGロクサーヌ LLCがボトリングして販売しています。

正規品はオランチャ水源は使用していないので、オランチャ水源を利用している商品は全て並行輸入品ということになります。

クリスタルガイザーの成分表

それでは次にシャスタ産とオランチャ産のクリスタルガイザーの成分表を見てみましょう。

以下の表が正規品と並行輸入品を比較した成分表になります。

⇒楽天24 ドリンク館
クリスタルガイザー 水(500ml*48本入)【2shdrk】【クリスタルガイザー(Crystal Geyser)】

成分表を見てみると大きな違いとしては、シャスタ産の方にはバナジウムが含まれていて、硬度はシャスタ産よりオランチャ産の方が少しだけ硬水になっているということがわかります。

バナジウムが入ってるとどうなの?

シャスタ産にはバナジウムが含まれていると言うことですが、バナジウムには何か効能はあるのでしょうか?

調べてみたところ、バナジウムには血糖値を下げる効果や血液をサラサラにする効果があるようです。血糖値を下げるということは高血圧な人やついつい食べ過ぎてしまう方には良さそうですね。

また血液サラサラ効果もあるということなので、ダイエットや美容に興味がある方は、もしシャスタ産とオランチャ産を迷われているならシャスタ産を選ぶ方が良いかもしれません。

クリスタルガイザーの硬度

シャスタ産の方が硬度38(mg/L)で 軟水、オランチャ産の方が硬度67(mg/L)とやや硬水よりということがわかります。

ただWHO(世界保健機関)の基準でみれば、硬度が120mg/l以下の場合は軟水と定められているので、全体的にみればオランチャ産もシャスタ産と同じく軟水だということがわかります。

日本の水は地域にもよりますが、概ね(50mg/L)程度なので、正規品でも並行輸入品でも硬度は日本の水とよく似ています。なので口当たりがよく飲みやすいのでAmazonや楽天でも人気なのがわかりますね。

また軟水はコーヒーや焼酎に入れると味をまろやかにしてくれるので、そのままミネラルウォーターとして飲む以外にも使い道がありそうです。

クリスタルガイザーの正規品と並行輸入品の見分け方

それでは次にクリスタルガイザーの「正規品」と「並行輸入品」の見分け方について見ていきましょう。

キャップの色が違う

見分け方は簡単で、キャップの色で区別することができます。

下の画像を見ていただくとわかりますが、正規品が「青色」で、並行輸入品が「白色」になります。

ラベルが違う

それともう一つラベルの山脈のイラストが違います。

正規品の方が山脈をアップしたようなイラストになっていて、並行輸入品は少し引いて広く映したようなイラストになっていますね。

ペットボトルの形が違う

あとペットボトルに関しては、若干ですが形が違います。以下が正規品と並行輸入品のクリスタルガイザーを並べた画像です。

容量は両方とも500mlで全く同じなのですが、少し大塚食品の正規品クリスタルガイザーの方が背が高いですね。

ペットボトルの材質が違う

そして最後はペットボトルの材質です。

大塚食品の正規品のクリスタルガイザーは日本の飲料水に一般的に使われている硬いものになりますが、並行輸入品のクリスタルガイザーのペットボトルはエコボトルになっています。

エコボトルは押せば「べコッ」と簡単に凹んでしまうくらい柔らいものになります。

捨てる時には丸めて潰すことができて良いのですが、配送業者の扱いが悪いと届いた時にすでにボコボコに凹んでいる場合があるので注意が必要です。

もう1つの正規品?

基本的に「キャップ」「ラベル」「ペットボトル」の違いで正規品と並行輸入品を見分けることができるのですが、ややこしい事に一部のショップでは「白キャップ」で「エコボトル」に入った正規品のクリスタルガイザーを売り出しているところがあります。

一見すると並行輸入品なのですが、よく見ると「ラベルが正規品」で水源地が「シャスタ産」のものになります。それ以外は全く同じなので間違えないようにしてくださいね。

販売しているのは以下のAmazonや楽天市場の有名ショップになります。

⇒ Amazonが販売している正規品クリスタルガイザー
【Amazon.co.jp 限定】 大塚食品 クリスタルガイザー エコポコボトル 500ml ×40本 [正規輸入品]

⇒楽天24 ドリンク館が販売している正規品クリスタルガイザー
クリスタルガイザー 水(500ml*48本入)【2shdrk】【クリスタルガイザー(Crystal Geyser)】

クリスタルガイザーは体に悪い?

クリスタルガイザーを調べていると、必ず出てくるのがこの噂です。健康のために毎日飲んでいる僕からするとちょっと気になる噂ですよね。

で、実際に体に悪いのかというと、もちろんそんなことはありません。

なので市場に出回っているクリスタルガイザーに関しては安全面については全く問題はないかと思います。

もちろん過去に一度も体に悪影響が出たというような事実もありません。

では、どうして体に悪いという噂が出たのかというと、それは以下の2つの原因が考えられます。

  • 臭気異常で自主回収している
  • ヒ素が混入している

それでは「臭気異常で自主回収している」と「ヒ素が混入している」について詳しく解説していきます。

臭気異常で自主回収している

2008年と随分と前になるのですが、過去に大塚ビバレッジ(現 大塚食品)はクリスタルガイザーを購入した消費者から「カビ臭い」や「薬品の臭いがする」といった問い合わせが多数寄せられたことがあり、約800万本自主回収した事例があります。

この時の大塚ビバレッジ(現 大塚食品)の回答としては、「異臭がどこで付着したか明らかではないが、クリスタルガイザーを臭いの強い薬品と一緒に保管していたため、キャップやペットボトルに臭いが付着してしまった可能性が高い」とのことでした。

正直、これはペットボトルの特性上どうしようもないことのようで、プラスチックという素材は保存に便利な材質という反面、臭いが染み付きやすいというデメリットがあります。

ですが、これはペットボトルを使用している商品全てにいえることなので、特別にクリスタルガイザーが悪いという話ではなさそうです。

しかしAmazonなどで販売している【白キャップ】の正規品クリスタルガイザーや並行輸入品のクリスタルガイザーは、カビ臭いものが多いという口コミをよく見るのも事実で、たぶんエコボトルなので輸送中に割れて水漏れして、それがカビ臭くなっているのではないかと思います。

もちろん臭いが移ってしまうということで、中の水が劣化するということはないので、安全面ではとくに心配する必要はないと思います。

ヒ素が混入している

もう一つの体に悪い噂ですが、「ヒ素が混入していた」という事実がありました。

ただこれは大塚食品が輸入しているクリスタルガイザーではなく、オランチャ産の並行輸入品の方になります。

これを聞いて「やっぱり並行輸入品は危険だな」と思う方もいるかもしれませんが、「ヒ素」はワカメや昆布、ヒジキなんかにも含まれているもので、微量であれば身体に害をもたらすことはありません。

ちなみにオランチャ産のクリスタルカイザーに含まれていた「ヒ素」は1L中あたり0.003mgシーベルト。これは日本の基準値の0.5mgシーベルトを大きく下回る数値ですし、厳しいアメリカの基準値0.0.1mgシーベルトも余裕でクリアしている安全な数値になります。

なので並行輸入品だからといって体に悪いという訳ではなさそうですね。正規品と並行輸入品の両方とも安全に飲むことができます。

結局、正規品と並行輸入品のどちらのクリスタルガイザーを買ったらいいの?

それで「結局どちらのクリスタルカイザーを買えばいいの?」というとになりますが、僕の考えではお金を節約したいのであれば並行輸入品のクリスタルカイザーを買う方が良いと思います。

もちろん並行輸入品が体に悪いのであれば正規品である大塚食品の『クリスタルカイザー』をオススメしますが、調べた結果、とくに成分的にも体に悪いということもないですからね。

ただ並行輸入品の注意としては、買ってみないとシャスタ産とオランチャ産のどちらがのクリスタルカイザーが届くのかわからないということです。

下の画像を見てください。

これは並行輸入品を扱うショップの画像になりますが「採水地はお選びできません」と書かれています。どのショップを見ても同じことが書かれていました。

つまりあなたがシャスタ産を飲みたいと思って注文したとしても、オランチャ産の水が届く可能性があるということになるので、どうしてもシャスタ産のクリスタルガイザーが飲みたいのであれば、価格の高い【青キャップ】の正規品を購入するか、価格の少し高いエコボトルの【白キャップ】の正規品を購入することをオススメします。

大塚食品 クリスタルガイザー 700ml×24本 [正規輸入品]【青キャップ】
クリスタルガイザー 水(500ml*48本入)【2shdrk】【クリスタルガイザー(Crystal Geyser)】【白キャップ】

また並行輸入品はどんなルートで輸入しているのかわからないという事もあり、中には粗悪品も含まれている可能性もあります。

なので並行輸入品のクリスタルガイザーを購入する場合は、輸入元のしっかりした有名店で買う方が安心感もあってよいかと思います。ちなみに僕は楽天市場の「爽快ドリンク」でいつも購入しています。

⇒楽天24 ドリンク館
クリスタルガイザー 水(500ml*48本入)【2shdrk】【クリスタルガイザー(Crystal Geyser)】

もちろんそれでもやっぱり不安だという方は正規品の 『クリスタルガイザー』を買いましょう。不安を感じながら飲むと体に悪そうですからね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

  • クリスタルガイザーの正規品はどこが販売しているのか
  • クリスタルガイザーにはシャスタ産とオランチャ産がある
  • クリスタルガイザーの成分表の比較
  • クリスタルガイザー正規品と並行輸入品の見分け方
  • クリスタルガイザーの安全性

など、クリスタルガイザーについて長々と書いてきましたが、お役に立てましたでしょうか。もしクリスタルガイザーを購入する予定があれば、ぜひ参考にしてみてください。