健康

グルテンフリーに期待! それってどうなの?

連日のようにテレビでは健康をテーマにした番組が放送されています。

【新常識!!】というフレーズがあると、忙しくてもついつい見入ってしまいますよね。

そんな中で最近気になるのが『グルテンフリー』というワードです。イオンやセブン&アイ・ホールディングスなどの大手スーパーでは、 グルテンフリー食品が多数販売されているとのこと。

体には優しいイメージだけど、それって一体どうなんでしょう??

元々は食事療法として活用

グルテンとはたんぱく質の一種で、主に小麦やライ麦、大麦といった穀類に含まれています。それはパンや麺類などの粘りや弾力の元になっています。

ギョーザやシューマイの皮、ハンバーグやカレールーにもつなぎとして含まれています。

そんなグルテンを摂らないグルテンフリーは元々、小腸でグルテンを分解できず炎症を起こす 自己免疫疾患の「セリアック病」や食べることで体調不良を起こす「グルテン過敏症」の食事療法として始まりました。

次第に「腸に負担をかけない」「体調が良くなる」などの健康にいい食事をして、 特に小麦を主食とする欧米で注目されだした健康法です。

過度の期待は禁物!

メディアや流通業界の流行により今取りざたされているのが『グルテンフリー』。モデルのミランダ・カーさんやテニス選手のノバク・ジョコビッチさんが生活に取り入れたことにより、人気は一気に過熱しています。

また小麦の代わりに米粉を使ったパスタが人気で、それを作っているのが秋田県であきたこちを生産している農家さん。

売れ行きは好調で、今後はパスタソースやカレーやシチューなど作る予定とのことです。

しかしこうしたブームに相反して落ち着いた味方の意見も出ています。

単純に小麦食を減らせばダイエットができるという訳でもなく、「栄養士や医師の指導がなければかえって悪影響を及ぼす可能性もある」と指摘するには、米ボストンで食事と健康に関する研究をしている内科医の大西睦子さん。

先述したセリック病やグルテン過敏症などの人には確かに有効かもしれないが、それ以外の人にとっては流行に流されて、食事に偏りが出てしまわないかが心配とのこと。

まとめ

食生活に関心をもち、それを改善しようとすることは本当にすばらしいことです。

しかし極端にアレを食べない、コレを食べないのではやはりバランスのとれた食事とは言えいのではないでしょうか。

グルテンフリーは多くの人が理解しながら行っているわけではないし評価も様々なので、適度に行いながら見極める必要があるといえそうです。