ボンネットバスで行く!【鞆の浦】を巡る観光バスに乗ってきた

今回は週をまたいでの出張なので、日曜日は大阪へ戻らずそのまま広島滞在することに。

けど広島市内は散策する機会が多いので、この日は広島東部の【鞆の浦】へ行ってみることにしました。

鞆の浦は江戸の街並みがあふれる、癒しスポットとしても有名な地域です。

またハリウッド映画や日本のドラマ、宮崎アニメ「崖の上のポニョ」のイメージにもなったところだそうです。

では歴史と現代を双方感じれる場所【鞆の浦】へ行ってみましょう。

 

日本最古の乗合ボンネットバス

そんな鞆の浦を楽しむために選んだのはトモテツバスが企画する

『日本最古の乗合ボンネットバスで行く 国宝明王院・鞆の浦を巡る 定期観光バス』です。

鞆の浦を目指すためにはまず、福山駅に向かいます。

 

通常であれば福山駅前の5番バス乗り場から、路線バスに乗りますが本日は観光ガイド付きの観光バスで行くことに。

まずはバス案内所でチケットを購入します。

中に入ると窓口が3か所ありますが、向かって右端の③が鞆鉄(トモテツ)バスです。

(左と真ん中は中国バスなのでお間違えなく)

予約なし当日OKなので、思い立った方でもすぐに参加できます。

トモテツ ボンネット観光バスの詳細はこちら

ツアーは午前と午後で分かれており、また福山-鞆の浦間を往復するコースもありますが、私は仙酔島にも寄りたかったので午前片道Aコース(1,750円)を買いました。

パンフレット表面↓↓↓

パンフレット裏面↓↓↓

さあチケットをもって出発時間を待ちます。

 

バス乗り場にお目当て目当てのバスが入線してきました。

まずは撮影タイム。

 

おしりショットも忘れずに。

本日のツアー参加者は9名、あとガイドの高橋さんと運転手の本瓦さんの計11名でバスは9時出発で鞆の浦を目指します。

このボンネットバスも昭和30年代まではよく走っていたそうです。

趣きや風情は感じられますが、決して乗り心地は良くありません。

ガイドさんの説明も離れていると車内では聞こえ辛かったです(;^_^A

国宝明王院

バスに揺られること約10分で第1チェックポイントの明王院へ到着。

石段を登り寺院内へ入ります。

明王院の説明↓↓↓

目の前にそびえるのは『国宝明王院五重塔』です。

ガイド高橋さんの説明によれば、日本で5番目に古い五重塔だそうです。

また重要文化財に指定されている本尊は、今まで大日如来だとされていましたが、最近の調査で弥勒菩薩だということが分かったそうです。

仏様をとりまく世界もいろいろあるようですね。

山陽新聞  明王院の大日如来像 実は弥勒菩薩 福山市教委、名称を変更

桜と五重塔↓↓↓

日東第一形勝 對潮楼

再度バスに乗り込み、鞆の浦を目指します。

仙酔島へ渡る船着き場で下車し、まず向かったのは『對潮楼(たいちょうろう)』です。

こちらは福禅時というお寺の本堂に隣接する客殿で、国の史跡に指定されているところです。

座敷から見える海の眺めがとても素晴らしく、1711年朝鮮通信使の李邦彦が「日東第一形勝」と称賛したことでも有名です。

 

また幕末の志士、坂本龍馬がいろは丸事件で紀州藩と損害賠償について交渉時にも使われたのがこの間になります。

その時は眺めをゆっくりと見ている場合ではなかったかもしれませんが、龍馬が眺めた景色と同じものを見ていると思うと感慨深いものがあります。

ちなみにこちらの入場料は大人200円となりますが、ボンネットバス御一行様はツアー代に含まれてますので、靴を脱ぐだけで中に入れます。

 

この説明書きにあるように、

正面の多宝塔のある島が弁天島、右側の半円径の島が皇后島、弁天島・皇后島以外の島が仙酔島。

 

私はこの後、眼下に見えるこの『平成いろは丸』で仙酔島へ渡る予定です。

鞆の津の商家

對潮楼を出て5分ほど歩くと見えてくるのが『鞆の津の商家』と看板が出た建物。

こちらは土日なら無料公開されているので、ぜひ立ち寄ってみてください。

中に入ると帳場や昔ながらの家具が展示されています。

こちらは昔の電話ボックス、携帯電話の世からは想像もつかないですね。

またこのようなズラが置いてありましたので、

もちろん記念撮影!(真ん中が私で、両サイドはツアーでご一緒した方々です)

すぐ隣には、こちらも『いろは丸事件』の時に龍馬が談判した町家(旧魚屋萬蔵宅)がありました。

太田家住宅

商家&町家からまた歩みを進めると見えてくるのが、太田家住宅前の石畳の道です。

太田家住宅は国の重要文化財に指定されている、瀬戸内海を代表する商家の佇まいを今に伝える歴史的建造物です。

こちらは「旧保命酒屋」の中村屋が拡張・増築したものですが、明治に入って廻船業を営んでいた太田家が引き継いだとか。

と、ガイド高橋さんが分かりやすく説明してくれました。

しかしながらこちらはツアー内に含まれていないので、入場しておりません。

旧家に触れてみたい方は、大人400円をお支払いの上ご入場ください。

太田家住宅の詳しい情報はこちら

常夜燈&いろは丸展示館

太田家を通過すると目の前に見えるのが、ガイドブックなどでも一番多く使用されている撮影ポイントです。

そう『常夜燈』です。

観光客ならまずここで写真を撮るのが定番中の定番になりますね。

「海を眺めながら佇む私」という設定で自身も被写体になってみました。

 

続きまして常夜燈のすぐ前にある『いろは丸展示館』へ。

こちらは先ほどの對潮楼のところでも出てきた、いろは丸事件に関する資料館です。

1867年に鞆沖合で起こった「いろは丸」と「明光丸」(紀州藩所有)の衝突事故に関連する遺物や写真・イラスト情報が展示されています。

2階に上がるとぼんやりとした灯火の中に、なんと龍馬が鎮座してるではないですか!

等身大フィギアのリアルさに少々ビックリしました。

これは談判時に龍馬が宿泊した『枡屋清右衛門宅』の一室を再現して物で、もちろんこちらでも記念撮影させていただきました。

本物の「枡屋清右衛門宅」は『坂本龍馬宿泊跡』として福山市鞆支所前にあります。

 

入江保命酒本店

ツアーもそろそろ終盤に差し掛かり、お昼前なのでお腹も空いてきました。

そんな時に目に入ったのが、『保命酒入りみたらし団子』なるもの。

何だか不思議な味で、「旨い」というよりは「きっと体が良くなるんだろうなー」って感じのお味。

そもそも保命酒とは焼酎ともち米を主原料とする甘口の原酒に、地黄・甘草など16種類の漢方の薬味を漬けた薬味酒のことだそうです。

一般的な商品で言えば『養命酒』のようなもので、寒い時期には体が温まり、暑い時期は夏バテ防止になります。

そしてその保命酒は先ほどの太田家の前身、中村屋から現在は4社が歴史を受け継いでいます。

その中の1つ、『入江保命酒本店』に立ち寄ることに。

酒屋さんらしく帆前掛けが柱にぶら下げてあります。

甘酒やのど飴なども販売。

「鞆の浦サイダー」なるものもありました。

入江保命酒のホームページはこちら

最後はツアーの皆さんと

午前9時に福山を出発したボンネットバスツアーも、11時45分を迎えるのでそろそろ終了。

短い時間でしたが、同じツアーに参加した方々と最後の記念撮影をしました。

方々はこれから福山に戻り次は尾道を目指すということで、来た時のボンネットバスにまた揺られながら鞆の浦を後にされました。

 

最後にこのツアーに参加しての感想ですが、やはり1人での観光は詳しい歴史的背景に触れることが出来ないので、各所でのガイドはとても勉強になりました。

また初めて会う方とも楽しくお話ししながら見学することが出来たので、それも印象に残った点です。

私自身初めてこの地を訪れましたが、観光地としての『鞆の浦』はぜひ訪問することをオススメします。

 

今から私は船に乗り、向かいにある『仙酔島』へ渡ります。

この仙酔島というところが、また絶景ポイントがたくさんあるので、鞆の浦に旅行する場合は絶対セットで行ってください。

その仙酔島の詳細は、次回の記事でお届けしますね!

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