今年は伊達政宗公生誕450年。
本日は時を超えて今に受け継がれる、政宗公の「遺産」を訪ねてみようと思います。
「杜の都」の愛称で知られる仙台。
今週は仙台遠征でセミナーのお仕事をしていますが、やっぱり仙台に来たんだから有名な政宗公の銅像を写真にと思い、観光地を巡りたいと思います。
仙台城跡(通称青葉城)の最寄り駅は、地下鉄東西線の国際センター駅です。
しかし最寄りと言っても仙台城跡は山城なので、駅からは上り坂が結構辛いです。
なので健脚の方は徒歩でも行けますが、できればバスを使って入り口付近まで行ける交通手段を利用したほうが楽に回ることが出来ます。
そこで便利なのが『るーぷる仙台』という市内周遊観光バス。
主な停車場は、
- 藩祖政宗公の御霊が祭られている『瑞鳳殿』
- 政宗公の銅像が有名な『仙台城跡』
- 桃山建築の最高峰と称される『大崎八幡宮』
などなどです。
私もこのるーぷる仙台を利用するために、⑯番バス乗り場に行きます。
歩道橋から見てもわかるように、大きい案内幕があるので見つけやすいですね。
専用バス乗り場に到着しました。
このすぐ後ろには発券の窓口があるので、1日乗車券を購入される方はそちらで買ってください。
ルートマップを確認します。
現在地が①仙台駅前で目的地は⑥仙台城跡。
1回乗車は260円、1日乗車券は620円。
3回乗ると元が取れる計算ですが、城に行って帰ってくるだけの予定だったので、私は1日券は購入しませんでした。
これは後の話ですが、バスに乗車してからパンフレットを見ていると政宗公の霊屋がある『瑞鳳殿』も行きたくなったので、結果的には1日券を購入したほうがお得だったということになるのですが💦
バスは平日20分、土日は15分間隔で走行しているので、結構便利に移動できます。
定刻になったので乗車して出発しましょう。
バスの内装は木目調の落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした気分で観光が楽しめます。
最初に降りたのがここ『瑞鳳殿』、予定になかった場所です。
しかし降りてよかったと思うほどの建築物が拝見できたので、大正解でした。
『瑞鳳殿』へは坂道を登ります。
入り口近くになると石段に変わるので、足元には気を付けてくださいね。
左が入り口、右が出口方向なので左に進路を取ります。
窓口で入場券を購入します。
ちなみにるーぷる仙台1日乗車券を持っていると100円割引でした(´;ω;`)ウゥゥ
仕方なく正規料金大人550円を納めて入場します。
涅槃門
「涅槃(ねはん)」とは「煩悩を取り払った悟りの境地となる状態」を意味します。
瑞鳳殿の前にある涅槃門は樹齢数百年の青森檜葉を用いて、焼失前と同様の豪華な飾り彫刻が施されています。
お墓の入り口からしてすごく立派な建て作りです。
右側の小門から中に入っていきます。
涅槃門の裏側はこんな感じ。
瑞鳳殿
伊達政宗は公は1567年に米沢城に生まれ東北南部を中心に平定し、世によく聞く『独眼竜政宗』として知られています。
江戸時代には62万石の藩祖となり、仙台の街づくりに尽力しました。
この瑞鳳殿は1636年に70歳で生涯を閉じた政宗公の遺命よりその翌年に建てられた霊屋(おたまや/墓所)です。
桃山文化の遺風を伝える豪華絢爛な彫刻と色彩が特徴です。
隣の資料館は撮影禁止ですが、当時の様々な様子が学べるのでとても楽しかったですね。
感仙殿
二代藩主 伊達忠宗公は政宗公の治世を引き継ぎ、さらに領内の安定に尽力し藩の礎を固めました。
この感仙殿はこの忠宗公の霊屋として瑞鳳殿と同様に華麗に作られました。
よく見るとこちらの霊屋は扉が開いているのが分かります。
実はこの日(7月12日)は忠宗公の命日で、そのために開帳していたのです。
これは年に1回なので中を拝見できること自体が稀なので、地元のガイドさんも今日は特別な日ですと連呼されていました。
善応殿
三代藩主 伊達綱宗公は芸術的な才能に長けていたそうで、書画や蒔絵などの作品に注力して優雅な余生を送ったといわれています。
この善応殿も同じく綱宗公のために造設された、豪華絢爛な霊屋です。
1985年の墓室調査では、香道具や文具類などの人柄を偲ばせる副葬品も多く発見されています。
鮮やかな建物が特徴的ですが、これらはすべて墓所なので厳かな雰囲気を感じることが出来ます。
アジサイの咲く石段を下ってバス乗り場に向かいます。
次もバスに乗って⑥仙台城跡に行ってみましょう。
仙台城跡
政宗公が青葉山の地形を巧みに利用して築城したのが仙台城。
建物は現存してませんが、石垣と再建された大手門脇櫓などが当時を思い起こさせます。
バス停前の鳥居をくぐり城跡公園内に入ります。
山城なので見晴らしは最高です。
夕刻の少し曇り空ですが、市街地方面が目に飛び込んできます。
で、こちらが仙台のシンボルマークの『伊達政宗騎馬像』です。
写真では分かりにくいですが、政宗公は両目がしっかりと存在します。
独眼竜なので事実ですが、政宗公の遺言が絵や彫像はすべて両目を入れるようにと指示されているので、現存する絵画や像は両目が描かれているのだそうです。
しっかりと記念撮影した後は、休憩処で一休み。
見てビックリしたのが巨大『ずんだシェイク250円』のオブジェ。
これを見たからには飲まないといけないでしょ!!
しっかりお味見をします。ずんだの豆の風味がシェイクによく合っています。
早く戻らないと一雨来そうな雰囲気だったので、バス停に急ぎ仙台駅に向かいました。
今回利用した観光バス『るーぷる仙台』は運行間隔が短く、いろんな名所を巡ることが出来るので半日フリーになる時間があれば是非に乗って散策してみたらよいと思います。