ほうれん草やアスパラガスなどに多く含まれる葉酸は、近年妊娠期には欠かせない栄養素として注目されています。
薬局などの栄養補助食品売り場で見たことあるという方も、あまり内容は知らないと思います。
特に男性は妊娠とは無縁なので、特に女性に摂取していただきたい成分となります。
胎児の障害 減らす効果も
葉酸はビタミンの一種であり、胎児の先天性障害を減らす効果があるといわれているため、妊娠する可能性がある若い女性には積極的な摂取を厚生労働省も呼びかけています。
「葉酸を適切に摂取すれば、毎年数百人の子供が障害を持たずに生まれることが出来る」と語るのは、葉酸普及研究会代表の近藤厚生さん。
葉酸は1940年代にほうれん草から発見されたビタミンB群の一種。
特に妊娠初期に不足すると「無脳症」や脊髄が皮膚の外に飛び出す「二分脊椎」などの神経管閉鎖障害の子供が生まれやすくなります。
食品から摂るためには
2002年からは母子手帳にも「葉酸の摂取が重要」と記載が加わっていますが、普段の食生活ではどういったものから摂ると良いのでしょうか。
日頃の食事でよく食べそうな葉酸を含む食品を列挙してみました。
【食品100g当たりに含まれる葉酸の量μg(マイクログラム)】
- ほうれん草(ゆで)・・・110μg
- ブロッコリー(ゆで)・・120μg
- アスパラガス(ゆで)・・180μg
- 枝豆(ゆで)・・・・・・260μg
- いちご・・・・・・・・・90μg
- 牛レバー(生)・・・・・1000μg
- 鶏レバー(生)・・・・・1300μg
- 卵黄・・・・・・・・・・140μg
- 納豆・・・・・・・・・・120μg
上記のような葉酸を多く含む食品から摂取するのがもちろん良いのですが、食品中の葉酸は体内では約50%しか利用されないために、それを補う方法としてサプリメントの併用も勧められています。
サプリメントの活用も効果的
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- 不足しがちな栄養素を補いたい
過剰摂取は発熱やかゆみも
体にとって必要な葉酸も摂りすぎると発熱やかゆみを伴う場合があるので過剰摂取には注意しましょう。
18歳以上の成人は240μg/日、妊娠中の女性は400μg/日が理想とされており、900~1000μgを上限として摂取してみてください。
サプリメントも決して安いものばかりではないので、通常の食生活にプラスαするぐらいの気持ちで良いかと思います。
少子化に伴い子供が少なるなる一方で、生まれてくる1人の子供にはお金をかける親や祖父母も増えてきています。
生まれてからはもちろん、生まれる前からもしっかり子供に愛情を注いであげてくださいね。