アレルギー体質の方、増えてませんか?
花粉症の季節とあって、今新聞やメディアではアレルギーって言葉も飛び交ってますよね。
アレルギーとは悪い細菌やウィルスが体に入って増えるのを防ぐ「免疫」と関係しており、この免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こることを言います。
現在日本人の半数がアレルギーで苦しんでいますが、その中でも一番思い浮かびやすいのが「アトピー性皮膚炎」ではないでしょうか。
引っ越しするだけでアトピーになる人もいる
アトピー性皮膚炎はご存知の通り、皮膚疾患の一種でかゆみがあり特徴的な湿疹が生じ、回復してもまた現れる状態のことをいいます。
湿疹の特徴は赤みがあったり、中には湿り気のあるじくじくした肌になってしまうこともあります。
遺伝として赤ちゃんの時からアトピーの子供もいれば、生活環境や地域環境の変化で大人になってから急に症状が出る方もいます。
私の知人で宮崎から大阪に転勤してこられた方がいますが、大阪に来てから背中にかゆみが発生し、アトピーになったと聞いたことがあるぐらいですから。
しかしこのアレルギーは皮膚炎だけで終わる訳ではありません。
乳幼児にアトピー性皮膚炎になるとその後食物アレルギーやぜんそく、花粉症になりやすいことがわかってきました。
この連続したアレルギー症状の変化を『アレルギーマーチ』と呼びます。
好き嫌いとは違うこともある
アレルギーマーチの進行で挙げられるものに「食物アレルギー」があります。
小中高生の22人に1人がこの食物アレルギーで悩んでいます。
「野菜が嫌い」「魚が苦手」など、一見すると好き嫌いと思われがちなことも実は、体質的に受け入れられない場合も。
無理にアレルギーの原因となるものを食べると、息苦しさやめまいが一気に起きて倒れてしまう『アナフィラキシーショック』になる可能性も無いとは言い切れません。
万一そうなった場合は注射薬の「エピペン」を打って、直ちに救急車を呼びましょう。
また食物アレルギーの対処法として、少しずつ食べさせて体をその食品に慣れさせる「経口免疫療法」もありますが、自己流で行うと危険な場合もあるので、専門医の指導のもとで行う必要があります。
5人に1人は花粉症
例年同様に今年もスギ花粉が飛び始めました。
くしゃみ鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血など様々な症状が出るので発症すると厄介です。
現在は国民の5人に1人はスギ花粉症で苦しんでおり、メガネやマスク、飲み薬などで対応されている方も多くいらっしゃいます。
もちろん花粉症にならない対策も必要ですが、子供の場合は『アレルギーマーチ』により花粉症になりやすい場合があるので、なりにくい体質にしておくという方法もあります。
アレルギーマーチ対処法
ではどうするのか?
子供の場合は小さいときから肌を守ることで、つまりアトピー性皮膚炎を今以上に悪化させないようにすることで、その他のアレルギーを大きく減らせる可能性があります。
方法としては、
- 肌をいつも清潔に保つ
- 保湿剤をたっぷり塗って肌をバリアする
- 炎症は塗り薬などで早めに治療する です。
体を守るべき番犬の「免疫」は頼もしい存在ですが、時には勘違いして吠えたり暴れたりします。
意識して抑えることが出来る訳ではないですが、様々な対処法により少しでも改善につながればいいですね。
気になる方は今一度生活習慣や子育ての方法に注意してみてはいかがでしょうか。